AERA 「re★born〜30歳で生まれ変わる。」

タイトルに惹かれて、思わず購入。
現在30歳である押切もえさんが、第一線で活躍するビジネスマンや
スポーツ選手に「30歳での決断」の背景を尋ねるインタビューを
中心に構成された雑誌です。
いかにも押切もえさんのファンブックのような体裁ですが、内容は
とてもしっかりしています。

「自分を変えるなら今だと思った」(ジェームス)
「失敗してもいい。人生には寄り道が必要。でもその寄り道が特別な幸せになっていくと思う」(ステファン)
[ジェームス・アラード、ステファン・ローゼン(「ブルーCスシ」創業者)]

「人生、気の持ち方一つで変わるなら、楽しく考えられたほうがいい。くよくよ考えても答えが出ないなら、必死にやるだけ。チャレンジしないで悩んでいるほうがかっこ悪いと思うんです。」
吉瀬美智子(女優)]

「『自分探し』は必要ない。昆虫オタクだった私は蝶の美しさに魅せられていましたが、蝶は自分をきれいだとは思っていない。きれいだと思っているのは私。つまり、他者との関係の中にしか『私』は存在しないから、自分の中を探しても自分はいないんです。」
福岡伸一分子生物学者・青山学院大学教授)]

「20代は、あれもこれもやりたかったけれど、できない悔しさがありました。30歳になった今は、自分ができないことができる友達を増やしたい。僕自身も、音楽ならこいつには勝てないし、こいつの意見を聞きたいと思ってもらえるようになりたい。」
中田ヤスタカ(音楽プロデューサー)]

「大人は相変わらず好きになれません。時々、経験はそんなに正しいのかと思う。年齢と経験を重ねただけで、共感も納得もできない人も多い。それにはもうしばらく抵抗してみたいです。」
浅野いにお(漫画家)]


印象に残った言葉をいくつか引用してみました。
いろいろな方のインタビューを読んでいて思ったのは、何でも
ひとりでやろうとして壁にぶつかってしまう20代を超えて、
30代は「自分ひとりではできないということを受け入れる」
年代なのかな、と。


わたしは今年30歳になったばかりなので、30歳という年が
どういう意味を持つのか、まだわかりません。
ただ、2度目の大学院生活を始めたこともあり、後から
振り返ってみれば、ターニングポイントと呼べる年になるのかも
しれない、という予感がしています。


押切もえ遠藤保仁玉木宏小林麻耶、中塚翠涛、清川あさみ
桐谷健太中田ヤスタカ浅野いにお
それぞれの場所で、同じ30年間を生きてきた同い年の彼らの話に、
とても励まされました。
わたしもがんばらないとね。


reborn 30歳で生まれ変わる。 (AERAムック)

reborn 30歳で生まれ変わる。 (AERAムック)