ナオト・インティライミ「世界よ踊れ」(幻冬舎文庫)

アーティストであるナオト・インティライミさんが24歳のころに世界を旅した記録を
まとめたエッセイ。
書店で見つけて何気なく手に取ったのですが、まさにゼロ年代の「深夜特急」とでも
いうべき、とても素敵な本でした。
旅日記としても楽しめるし、なにより、ナオトさんがいろいろな国をめぐる中で
感じた思いが素直に綴られていて、共感・感動することしきり。
わたしも去年のイギリス出張を期に、遅咲きながら旅のすばらしさに目覚めたところで、
この本を読んで、また旅に出たい気持ちがむくむくとわいてきました。
彼も同じようなことを書いていましたが、本当に、いつ死ぬかなんてわからないので、
今このときに、世界を見ることもふくめ、やりたいことをせいいっぱいに、と思います。


2010A/W

秋冬物を買いました。
いつも買うお店ではないのですが、なにげなく立ち寄ったら、つい。


zucca
ひさしぶりにzuccaで服を買いました。
あいかわらず美しいシルエットに感動。
秋冬はとても好きな感じだったので、これから通ってしまいそう…。

DRESSTERIOR
セールで4割引でした。
ボーダーワンピースがずっとほしかったので、うれしい。

対話

最近、これからのことについて悶々と悩む日々が続いており、いかんともしがたかったので、
仲良しの先生にわがままを言って、話を聞いてもらうことにしました。


研究室におじゃまして、ほぼ4時間、いろいろなことを話しました。
主に仕事のことと、大学のこと。
あまりに漠然としていて、これまで誰にも話せなかった悩みを根気強く聞いてくれ、
「その気持ち、わかるよ」と言ってもらえたことで、すごく、楽になりました。
背負うものの重さは違うながら、先生もわたしも、今まで誰も歩んだことのない道に
踏み出そうとしている。たぶん。
わたし自身は、まだその覚悟ができたわけではないけれど、それでも話をする中で、
「前に進むしかない」という、ぼんやりした決意のようなものは、芽生えた気がします。


コーチングでは、自分で話した言葉が自分自身に作用し、新しい気づきが生まれたり
することを「オートクライン」と呼ぶそうですが、まさに、その連続でした。
大学ではとかく、教員と職員の関係性の難しさが言われることが多いのですが、
例えば「大学を良くしたい」とか、同じ思いを共有していれば何も問題ないんだ、と
あらためて実感しました。


こうやって素直に自分の思いを話せる人がいるというのは本当にしあわせなことです。
わたしも、同じように、人の力になれるような大きな器を持ちたい。
精進、精進。

安部悦生「ケンブリッジのカレッジ・ライフ」(中公新書)

ケンブリッジ大学に1年半滞在した筆者が、ケンブリッジ大学の仕組みから、
イギリスでの暮らしまで、ケンブリッジ大学にまつわるさまざまな事柄を
自身の経験をもとに綴った1冊。
オックスフォードしかり、ケンブリッジしかり、なかなか理解するのが難しい
イギリス独特の大学システム(大学とカレッジの関係など)もわかりやすく
解説されており、なるほど、と興味深く読みました。
読みながら、まだ記憶に新しい、美しいケンブリッジの風景を思い出して、
幸せな気分にひたってみたり。
まだまだイギリス旅行の余韻は続きます。


ケンブリッジのカレッジ・ライフ―大学町に生きる人々 (中公新書)

ケンブリッジのカレッジ・ライフ―大学町に生きる人々 (中公新書)

前田司郎「グレート生活アドベンチャー」(新潮文庫)

ずっと読みたかった、前田司郎さんの「グレート生活アドベンチャー」が
文庫化されているのを発見。即買いしました。
内容はもちろん、「笑える」という意味でも本当におもしろかったです。
悠然としているかのように見える主人公が、ふとした瞬間に見せる葛藤や悲哀、
喪失感にどきりとさせられます。
ちなみに、主人公はまたしても同い年の30歳。
30歳とは、やはり、何らか節目の年齢なのかもしれません。


グレート生活アドベンチャー (新潮文庫)

グレート生活アドベンチャー (新潮文庫)

松坂牛 What's

ランチで「牛鮮丼」をいただきました。
ムーディーな個室でひとり肉を喰らうアラサー女子。
アルバイトの女の子がおびえた目でこちらを見ていました。
どんまい。